消費者金融や銀行を介さず、掲示板などを使って個人間でお金の貸し借りを行っている人たちがいます。
貸金業者を利用することに抵抗があり、金貸し掲示板を利用しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「金貸し掲示板ってどうなの?」
「危険性はある?」
と気になる方も多いです。
そこで当記事は金貸し用掲示板とは何か、危険性はあるのか、なぜ問題視されているのかなどを詳しく紹介していきます。
この記事を読めば個人間でのお金のやりとりの危険性、金貸し掲示板を利用するべきではない理由がはっきりとわかるでしょう。
個人での借金を考えている方はぜひ参考にしてください。
危険な個人金貸し掲示板って何?
個人金貸し掲示板とは、銀行や消費者金融ではなく、あくまでも個人間でお金の貸し借りを行うためのツールです。
まず覚えておいて欲しいのが次の2点。
- 基本的にどの掲示板も詐欺のリスクが高い
- 闇金業者が上位を争っている現状
まずは個人金貸し掲示板の内容からチェックしていきましょう。
金貸し掲示板の仕組み
金貸し掲示板の仕組みは次の2点です。
- 掲示板にお金を借りたい人が連絡先を記入し、お金を貸せる人が連絡
- 掲示板にお金を貸せる人が連絡先を記入し、お金を借りたい人が連絡
初回はフリーメールアドレスを利用してやりとりすることが多く、具体的な貸し借りの内容を取り決める際に電話番号やLINEの交換を行う、といった具合です。
融資額や利息、返済期日など大事な項目が初期段階はあやふやなことが多く、その時点でかなり危険な貸し借りとなっているのがうかがえます。
どんな人が利用しているのか?
金貸し掲示板を利用する人の特徴として次の3点が挙げられます。
- 今日、明日中に10万円必要、生活に困っている人が多い
- 借りたい人、貸したい人どちらも書き込みが可能
- いずれも文章のみなので、本人なのかはわからない
大半を占めているのは「今日・明日中にまとまったお金が必要だけれど、消費者金融、銀行の審査に落ちてしまった」といった方々です。
お金を借りたいけれど借りられない。
そんな人たちをターゲットにした悪徳業者が横行するのも当然といえるでしょう。
消費者金融や銀行のように、明確なルールが提示されていないことが多く、いざ利用してみると「法外な金利を請求された」「せっかくお金を貸したのにちゃんと返してもらえなかった」といったケースも。
お金を借りたい人の内容例
ここからはお金を借りたい人の具体的な内容の例をみてみましょう。
現在借金があり、返済日が迫っているのですがお金がなくて困っています。
ゆうちょ銀行に直接振込してもらえる方、ぜひ相談にのってもらえませんか?よろしくお願いします。
希望融資額:10万円
月収:30万円以下
現在の借金:100万円
明日までに50,000円を貸してくれる方はいらっしゃいませんか?急な冠婚葬祭でお金がなくて困っています。
楽天銀行に振込できる人だと助かります。
希望融資額:50,000円
月収:20万円以下
現在の借金:なし
月曜日までに20万円が必要です。
運転免許証の写メを送るので、貸せる方は連絡をお待ちしております!
一括で返済するのは難しいので、毎月20,000円ずつ分割で返済OKな方だと嬉しいです!
希望融資額:20万円
月収:20万円以下
現在の借金:30万円
借りたい人のまとめ
借りたい人たちの特徴をまとめると次の2点になります。
- 今日中、明日中など急いでお金が必要な人が多い
- 消費者金融や銀行の審査に落ちてしまい、お金を借りる手段がない
確かに、お金が必要なのにカードローンと契約できなければ、金貸し掲示板で個人間のやりとりにたどり着くのは仕方がないと言えるでしょう。
お金を貸したい人の内容例
次は金貸し掲示板を使ってお金を貸したい人たちの具体例を3つ見てみましょう。
安定した収入がある方や、身内がいらっしゃる方を対象に個人融資しています。
1人当たり10万円まで。
最大で10名を上限としているので、利用される方は早めに連絡してください。
融資可能額:1人10万円、最大100万円
お金に余裕がなく、生活が苦しい方は一度相談してみてください。
上限30万円までならお力になれます。
支払い方法などはお互いが納得できる内容で取り決めしましょう!
融資可能額:30万円
1人につき10,000円までと少額ですが、お金に困っている方々の役に立てればと思い書き込みしました。
条件などできるだけそちらに合わせたいと思っています。
返済の目処が立っている方を対象とします。
お金を借りたい理由や返済のめどなど詳しくお聞かせください。
融資可能額:10,000円前後
貸したい人のまとめ
金貸し掲示板を使って金を貸したい人たちの特徴をまとめると次の2点が挙げられます。
- 少額融資がメインなことが多い
- より多くの人たちが申込みやすいような文言で誘う
なかには純粋に善意でお金を貸す方もいらっしゃるでしょう。
ですが、後述する悪徳業者や闇金の可能性が高く、手を出すべきではありません。
個人金貸し掲示板やサイトの危険性について
ここからは個人金貸し掲示板・サイトの危険性について詳しく紹介していきましょう。
まず挙げられるのが次の2点です。
- 利息や借用書についての記載もない
- サイトの運営者は闇金の投稿は禁止しているが、記載しているだけの可能性あり
極端な話、悪徳業者が掲示板を開設し、運営しているケースも考えられます。
これまではダイレクトメールや電柱に貼ってあるチラシがメインの広告でしたが、スマホが普及したことにより、ネット上で手軽にやりとりできる方法として掲示板が選択されているというわけです。
それではより具体的な危険性について解説していきます。
運営者の情報や所在地が記載されていないサイトばかり
掲示板を見てもらえば分かるのですが、基本的に運営者の情報や所在地に関する詳細は一切記載されていません。
あっても都道府県くらいのものです。
メール、電話、LINEなどでやりとりをできるようになっても、偽名の可能性が高いため、どのような手口で被害を受けるかわかったものではありません。
被害を受けたところで請求先もなく、警察に相談しても取り扱ってもらえない。
弁護士に頼ってもお手上げ状態。
完全に自己責任とはいえ、被害の100%を自分でどうにかしなくてはならない事態を招きかねない恐ろしさがあります。
騙されないで!よくある騙しの4つの手口
ここからは個人金貸し掲示板でよくある「騙しの手口」を4つ紹介します。
名前が違うが、同一の文章が投稿されている
全く違う人を装っているようで、投稿している人は同一人物だと推測できます。
より多くの人たちの目に触れるように行える手軽な工作方法と言えますね。
まっとうにお金を貸そうと思っているのなら、わざわざ名前を変える必要はありません。
心に訴えかけ、助けるように見せて人を騙す
常套手段といえるのが「困っているあなたを助けたいんです!」「そちらの条件で話を進めていきましょう!」と、心に訴えかけ、善意でお金を貸す風なスタイル。
お金に困っている人の大半は精神的に大きな負担を抱えていることが多く、そんなときに優しく対応されると、コロッと引っかかってしまうことがあります。
口座番号を手に入れて押し貸し
掲示板でやりとりをし、金融機関の口座番号を手に入れてしまえば、あとは「押し貸し」という手口で無理やりお金を貸すことができてしまいます。
口座番号が分かれば、あとはいつでも好きな金額を勝手に振り込めますよね。
借りる気がなかったとしても、お金を振り込んでしまえば「10万円貸したでしょう?利息を払ってもらえますよ!」と法外な利息を請求されかねません。
個人融資の被害は警察でも取り扱ってもらえない犯罪やトラブルの例
個人融資はあくまでも自己責任となり、もし被害を受けてしまっても警察に取り合ってもらえないことが想定されます。
ここからは具体的にどのような犯罪やトラブルが起こりうるのか、その例を見ていきましょう。
女性のわいせつ行為が目的だった
法外な金利・利息を請求され、支払うことができないと分かると、女性に対してわいせつ行為を強制するケースがあります。
「身体で払う」とはなんとも前時代的に感じられるでしょうが、実際に起こりうることです。
法外な金利を要求される
最も多いのが法外な金利を要求されることです。
貸金業法では上限金利を20.0%としていますが、個人間での貸し借りは109.5%が上限金利。
これだけでも大変な利息が発生するのに、さらに上回る利息を請求される可能性があります。
知らぬ間に借金を背負わされた
自身は借金をした覚えがないのに、なぜか請求される。
話をよく聞いてみると、どうやら家族が勝手に個人間で借金をしていた…。
もし個人間で借金をした本人が亡くなってしまった場合や返済できない状態に陥った場合、家族に返済を迫るケースがあります。
いついかなる時も何が起こるか分からないのが人生。
大事な家族を思うのなら、個人間での借金は控えるべきです。
善意で困っている人に貸したお金が返ってこない
個人用金貸し掲示板で、純粋に善意でお金を貸したにもかかわらず、返済してもらえないケースがあります。
明確な借用書などを作成しないと、踏み倒しされるリスクが高い。かといって素人が借用書を作成するのは難易度が高め。
友人や家族など身の回りの人たちとの個人間のお金のやりとりでさえトラブルが多発しているのに、顔も知らない人にお金を貸すのがどれだけリスクが高いかを考えてみましょう。
SNSやTwitterの個人金貸しアカウントを使う詐欺にも注意!
掲示板に限らず、今やTwitterをはじめとしたSNSお使った個人金貸しアカウントにも注意しなくてはなりません。
例えば
「お金を貸します!」
「お金で困っていることは何でも相談に乗ります!」
といったキーワードには十分注意してください。
悪徳業者やヤミ金業者が運営しているアカウントの可能性が高いです。
犯罪やトラブルを回避する方法
お金がなくて誰かに借りたい。
けれど金貸し掲示板を利用すると犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が高い…。
そんな時に考えられる対処方法として次の3つが挙げられます。
- 親、兄弟、友人など周りの人に相談する
- 公的支援制度に申請する
- ケースワーカーに相談する
親や兄弟、友人など周りの人たちに相談するのは最優先で検討すべきです。
もちろんトラブルの可能性はありますが、少なくとも悪徳業者と関わるよりはよっぽどマシです。
ちゃんと返済する意思を表明するためにも、借用書を作成し、誠心誠意をもってお金を返せば不要なトラブルは避けられるでしょう。
国や各行政が提供する「公的融資制度」「公的支援制度」を検討するのも1つの手
一例として次の6点が挙げられます。
生活福祉資金貸付制度
生活費に困っている世帯が自立できるようサポートする支援制度。
住宅支援給付
住宅を喪失している、または喪失の恐れがある人を対象に住宅確保を提供する給付制度。
求職者支援制度
仕事がなくて経済的に苦しい方のための支援制度。
年金担保貸付制度
年金を担保にお金が借りられる制度。
国の教育ローン
教育費の支払いが難しい世帯に提供される公的融資。
生活保護
最低水準以下の生活を送っている人に対して公的支援を行う。
このように、公的融資制度や公的支援制度には目的に応じた様々なものが用意されています。
しかし素人の私達には一体どれを申請すれば良いのか、何が受けられるのかが分かりづらいですよね。
その時はケースワーカーに相談しましょう。ケースワーカーは各市役所に在籍しています。
お金に困っている旨を伝え、どうすれば解決できるか、その相談にのってくれるので、気軽に話をしてみてください。
危険なリスクを負うよりも、安全なカードローンを使うべきです
個人用金貸し掲示板で危険なリスクを負うよりも、借入のルールがはっきりとしている、安全なカードローンを利用するべきです。
「以前審査を受けたけれど、落ちてしまった」という方も、審査が見直されてお金が借りられる場合もあります。
また他の消費者金融に申し込んだら審査に通った、というケースも。
そこでここからは、次の3つのポイントで選んだカードローンを紹介します。
- 即日融資対応で急いでいる方でも利用しやすい
- 申し込みが簡単
- コンビニATMなど提携ATMに対応
それでは詳しい内容を見ていきましょう。
プロミス
金利4.5%~17.8%で、上限500万円まで借り入れできるプロミスのカードローン。
初めての方は30日間利息ゼロで利用でき、1秒診断のスピーディーな申込が可能です。
審査最短3分、最短3分で融資が受けられます(申込み時間や審査により希望に添えない場合あり)。
土日でも利用OK。
また主要なコンビニATMと提携しているため、使い勝手も抜群です。
他カードローンよりも少しだけ上限金利が低めに設定されているため、低金利にこだわりたい方にピッタリです。
アコム
金利3.0%~18.0%、最大800万円まで借り入れできるアコムのカードローン。
初めて利用の方は30日間金利0円の無利息期間が適用され、初心者でも安心して利用できるカードローンです。
最短30分の審査で即日融資にも対応!もちろん土日祝日でも借り入れ可能です。
店頭窓口や自動契約機(むじんくん)の数が多く、より身近に利用しやすいカードローンで、使い勝手を重視したい方におすすめ。
アイフル
金利3.0%~18.0%、最大800万円まで借り入れできるアイフルのカードローン。
事前に融資可能か、たったの1秒で診断可能で、もちろん即日融資にも対応しています。
審査時間は最短30分。
30日間の利息期間が用意されているので、できるだけ利息を抑えたい方にも検討して欲しいカードローンです。
SMBCモビット
金利3.0%~18.0%、借入限度額800万円のSMBCモビットのカードローン[ 詳細 ]。
ネットで24時間申込OK。提携ATMの数は約12万台(2022年4月現在)。
銀行やコンビニなど全国の提携ATMで手軽に利用できます。利用は住友銀行の契約機が便利!
電話連絡・郵送物がない「WEB完結申込」に対応しているのもSMBCモビットの強み!誰にも知られることなくカードローンを利用したい方におすすめです。
まとめ
今回は個人用金貸し掲示板の概要、危険性、対処方法などを紹介しました。
ポイントをおさらいしましょう。
- 個人用金貸し掲示板は犯罪やトラブルの温床
- ほとんどが悪徳業者や闇金業者
- トラブルが起こっても警察に取り扱ってもらえないケースが多く、泣き寝入りせざるを得ない
以上3点が本記事の要点として挙げられます。
「本当にお金に困っていて、誰でもいいからお金を貸して欲しい」
「個人用金貸し掲示板でお金を借りようと思っているんだけど大丈夫なの?」
といった方は、この記事を参考に、金貸し掲示板ではなく、正規のカードローンを利用するようにしてくださいね。
周りの人たちや公的機関への相談も視野に入れて、悪徳業者・闇金業者とかかわらずに問題解決ができないか考えてみましょう。